2024年10月のテキスト②より

 ようやく秋めいてきましたがまだまだ暑さが残っています。体調管理が大事な季節ですので十分にご注意下さい。朝晩が過ごしやすいと詰将棋を解いたり、棋譜を並べたりするのに最適です。今は本を読むことが減っていますが、私の感触ではネット依存の環境だと、自分の脳や心で考える力が少なくなる気がします。偏らないでバランスをとっていくのがいいように思います。書店の将棋コーナーに行って驚いたのですが、入門書、詰将棋本、戦術書、藤井聡太、羽生善治物がほとんどで、実際に初級から中級向けの本と、大人向けの読む将棋本がなかったですね。需要の問題もありま
すが、求めているものを満足させる技術書が難しいのだなと思います。私は論理的思考に欠けるので、自分の感覚で本を出してきました。「どうしたら上達するのか」棋力に関係なく将棋のそのテーマに添った明快で魅力ある本が見たいですね。
 出版社との話で自分の意思を通そうとするとストップがかかります。冒険できないのと、一般向けにほどほど売れればーという意向が強いからです。私の本はまずまずなので「森さんの本は一回こけても大丈夫です」と言われてきました。来春発売予定の本はそろそろ最後本かなと思って「詰将棋とエッセイ」の企画を出したのですが、エッセイが少なくなってしまいそうです。時代に添った動きは思う以上に速い流れで、うかうかすると古めかしい自分になりそうですが、急いで現代を追いかけても幸せかどうかわからない⋯そう思います。コツコツと自分のできる範囲で向き合ってい
く姿勢を忘れないようにと心がけています。
 金太郎や飛〜ちゃんは鳥ですが、ほとんど人間と同じ感情と意思があって、言葉でなくとも(金太郎は少し話せますが)会話が成り立つのが不思議です。言葉はコミュニケーションするためのものですが、気持ちが通じていないと争う道具にもなりますね。将棋はそれと同じで「駒のコミュニケーション」があって何かしら自分の意思が出るものです。「駒を持って指す」のは自分の意思表現です。まずは丁寧に指すだけでも駒と気持ちが通じることもあります?!今日から心がけてみてください。

★新年からのNEWコースについて
新年からのNEWコース①初段を目指す子ども②有段者で四、五段を目指す子ども対象の「上達コース(仮称)」です。日程は第2、3日曜日の午後ですが、少人数に絞りたいので普通の教室コースとは別枠にします。
従来のAコースBコースと比べて、よりいっそう上達を目指すためのコースです。
※参加の審査基準は「真摯に将棋に向き合う」「静かに集中できる子」に限ります。


★教室の連絡網としてライン登録をお願いしていますが、まだの方は是非お願いします。
出欠や振替にも便利です。

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